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一棟投資と区分投資の違いを徹底比較|投資目的で選ぶべき手法が変わる

2026.03.31

「不動産投資を始めたいが、一棟アパートと区分マンション、どちらを選べばいいのか分からない」 そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

結論から言えば、投資目的によって最適な手法は異なります。 一棟収益不動産は、毎月の家賃収入(インカムゲイン)・将来の売却益(キャピタルゲイン)・節税・団体信用生命保険(団信)による保険機能のすべてを一つの投資でカバーできる点が大きな特徴です。 一方、区分マンション投資は初期費用を抑えながら資産形成・節税・保険機能を狙う手法として活用されています。

本記事では、一棟収益不動産を主軸に置きながら、区分マンション投資との違いを初期費用・利回り・キャッシュフロー・税務など5つの軸で比較し、あなたの目的に最適な投資手法を選ぶ判断材料を提供します。

一棟収益不動産投資と区分マンション投資とは

一棟アパート・マンション投資


一棟アパート・マンション投資とは、土地と建物をまるごと1棟購入し、複数の住戸を賃貸する不動産投資です。 物件価格は数千万円〜数億円と幅広く、木造アパートから鉄筋コンクリート(RC)造のマンションまで多様な選択肢があります。

特長

  • 複数戸の家賃収入により、毎月の手残り(キャッシュフロー)が期待できる
  • 土地付き資産として、建物が古くなっても土地の価値が残る
  • 修繕・リフォーム・家賃設定など、オーナーが自由に経営判断できる
  • 金融機関の融資(事業性ローン)を活用した規模拡大が可能
  • 団信(団体信用生命保険)・減価償却による節税効果も得られる

区分マンション投資


区分マンション投資とは、マンションの一室を購入し、賃貸する不動産投資です。 物件価格は数百万円〜数千万円程度で、比較的少額から始められるのが特徴です。

特長

  • 初期費用を比較的抑えて不動産投資をスタートできる
  • 管理は管理組合が担い、オーナーの手間が少ない
  • キャッシュフロー(月間収支)は限定的になりやすい
  • 将来の売却益(キャピタルゲイン)
  • 節税・団信による保険機能が主なメリット
  • 管理組合のルール上、修繕や設備変更に制約がある

知っておきたいポイント


「団信(団体信用生命保険)は区分マンションにしかつかない」と思っている方がいますが、一棟収益不動産でも金融機関・ローン商品によっては団信を付加できます。

① 投資目的で比較する

比較項目一棟アパート・マンション投資区分マンション投資
主な目的収入増・資産形成・節税・保険(すべて対応)資産形成・節税・保険
毎月の収支黒字(手残りあり)が期待できる限定的(物件・ローン条件による)
完済後の資産土地+建物(複数戸)が残る区分所有権(専有部分)が残る
団信(生命保険機能)
減価償却(節税)
キャピタルゲイン
インカムゲイン◎(毎月の安定収入を期待)△(限定的)


一棟収益不動産は、収入増・資産形成・節税・保険のすべての目的に対応できる投資手法です。 区分マンション投資は節税・保険・資産形成に適していますが、毎月のインカムゲインを目的とするには、一棟投資の方が有利なケースが多いと言えます。
一棟投資と区分投資の基本的な違いについて、さらに詳しくはこちら

② 初期費用・融資条件の違い

比較項目一棟アパート・マンション投資区分マンション投資
物件価格の目安数千万円〜数億円数百万円〜数千万円
初期費用の目安数百万円〜1,000万円以上数十万円〜数百万円
諸経費(仲介・登記等)物件価格の約7〜8%程度登記費用・ローン手数料等の諸経費(新築の場合、仲介手数料は物件価格に含まれるケースが多い)
フルローン○(物件・属性次第)○(物件・属性次第)
融資の種別事業性融資(アパートローン等)投資用ローン
融資審査のポイント物件の収益性・属性・担保評価申込者の属性・物件評価


一棟・区分ともに、物件や申込者の属性(年収・職業・資産背景など)によってはフルローンでの購入が可能です。 ただし、一棟投資は融資金額が大きくなるため、金融機関との交渉や物件の収益性が重要になります。 実際にかかる初期費用や融資条件については、物件ごとに大きく異なります。
不動産投資の初期費用について詳しく知りたい方はこちら

③ 月間キャッシュフローの目安

一棟と区分では、毎月の手残り(キャッシュフロー)に大きな差が生まれます。

【一棟投資:10戸のアパートの場合】

項目金額(目安)
月間家賃収入(10戸×10万円)100万円
ローン返済▲55万円
管理費(管理費ゼロモデル採用時)0円
修繕費・その他経費▲10万円
月間手残り(税引前)約35万円

【区分投資:1室のワンルームの場合】

項目金額(目安)
月間家賃収入(1室)8万円
ローン返済▲6万円
管理費・修繕積立金等▲2万円
月間手残り(税引前)約0円(限定的)

区分マンション投資では、物件価格・ローン条件・管理費の水準によって月間収支が変動します。 キャッシュフローを重視するなら、一棟投資が有利です。一方、区分マンション投資は節税・保険・長期的な資産形成を主目的とする方に向いています。

【注意事項】
(新築区分マンションの場合) 新築時の修繕積立金は長期修繕計画に基づき将来的に段階的な引き上げが見込まれます。また、新築時にサブリース(家賃保証)契約を結ぶ場合、保証賃料は市場家賃より低く設定されるのが一般的です。購入時の収支だけでなく、10〜20年後の積立金水準や保証賃料の変動も含めた長期シミュレーションを事前にご確認ください。

(中古区分マンションの場合)
 築年数が経過したマンションでは、修繕積立金がすでに引き上げられているケースや、大規模修繕に伴う一時金の徴収が発生する可能性があります。サブリース契約についても同様に保証賃料の見直しリスクがあり、空室リスクとあわせて慎重な長期収支シミュレーションが必要です。

④ 利回りの違い

利回りには表面利回り(年間賃料収入÷物件価格×100)と、経費を差し引いた実質利回りがあります。 不動産投資では実質利回りで収益性を判断することが重要です。

※以下の利回りはエリア・構造・築年数を踏まえた2025年時点の目安です。市場動向・物件個別条件により異なります。

物件タイプ表面利回りの目安
一棟(東京23区・RC造・新築)約2%〜
一棟(東京23区・木造・新築)約4%〜
一棟(東京23区・木造・中古)約5%〜
一棟(首都圏近郊・主要都市・木造・新築)約6%〜
一棟(首都圏近郊・主要都市・木造・中古)約7%〜
一棟(地方都市・木造・中古)約8%〜
区分マンション(新築)約3%〜
区分マンション(中古)約5%〜

実質利回りは、管理費・修繕費・空室損失・取得経費等を差し引くため、表面利回りより低くなります。 一棟収益不動産では、弊社の「管理費ゼロモデル」を活用することで実質利回りを0.3〜0.6%程度改善できます(詳細は後述)。
利回りの種類・計算方法・エリア別相場について詳しくはこちら

⑤ 空室リスクと管理の自由度

比較項目一棟アパート・マンション投資区分マンション投資
空室時の影響複数戸でリスクを分散できる1室のみのため空室=収入ゼロ
リスク分散の例10戸中1戸空室でも空室率10%1室空室で空室率100%
修繕・リフォームオーナーが自由に決定できる管理組合のルールに従う
家賃設定オーナーが市場に合わせて柔軟に設定可管理組合・市場に依存
管理の手間管理会社に委託可(管理費ゼロモデルあり)管理組合が建物全体を管理


一棟投資は空室リスクを複数戸で分散できる点が大きな強みです。さらに、修繕・家賃設定・リフォームなどをオーナーの判断で実行できるため、収益改善の余地が広がります。 区分投資は管理の手間は少ない反面、空室発生時のダメージが大きく、経営の自由度も限られます。

一棟投資・区分投資のメリット・デメリット

一棟アパート・マンション投資

メリット

  1. 毎月の手残り(キャッシュフロー)を確保しやすい 複数戸の家賃収入があるため、ローン返済後も手残りが生まれやすい。副収入・生活費の補填として機能する。
  2. 土地付き大型資産の形成 建物の価値が下がっても土地が残る。長期的な資産形成において一棟が持つスケールは大きい。
  3. 複数戸による空室リスクの分散 1戸空室でも他の戸室からの収入でカバー可能。収益の安定性が高い。
  4. 節税・保険・キャピタルゲインも同時に対応 減価償却による節税、団信による保険機能、将来の売却益も期待できる。収入増と並行してすべての目的に対応できる点が最大の強み。

デメリット

  1. 初期費用・自己資金が高額になりやすい 物件価格が大きいため、諸経費や自己資金の準備が必要なケースが多い。
  2. 融資審査のハードルが高く、物件の収益性・担保評価・申込者属性が厳しく審査される。
  3. 修繕コストが築年数で変動する 建物の老朽化に伴い、外壁・屋根・設備の修繕費用が増加する。計画的な積立が必要。
  4. 運営の手間がかかる(外注で解消可能) 入居者管理・賃貸管理・修繕対応など、管理業務が発生する。管理会社への委託で対応可能。

区分マンション投資

メリット

  1. 少額の初期費用で不動産投資を始められる 一棟と比べ自己資金が少なくてもスタートできる。不動産投資の入口として活用しやすい。
  2. 管理の手間が少ない 建物全体の管理は管理組合が担うため、オーナーの管理負担は比較的軽い。
  3. 団信・減価償却による節税・保険機能 万が一のときにローン残高が消える団信が利用できる。高所得者は減価償却を活用した節税効果も期待できる。
  4. 長期的な資産形成・キャピタルゲインが期待できる 完済後は区分所有権が手元に残る。立地の良い物件は将来の値上がりも見込める。

デメリット

  1. キャッシュフロー(月間収支)が限定的 家賃収入とローン返済・管理費を差し引くと手残りが小さくなるケースが多い。即座の収入増を目的とする場合には不向き。
  2. 空室になると収入がゼロになる 1室のみのため、空室発生時に賃料収入がすべて途絶える。
  3. 表面利回りが低め 新築では約3%?、中古でも約5%?が目安で、一棟郊外物件に比べ利回りは低い傾向にある。
  4. 管理組合のルールによる制約がある 修繕・リフォーム・設備変更は管理組合の規約に従う必要があり、経営の自由度が低い。

投資目的別・あなたに合う選び方

投資目的・ライフスタイルによって最適な投資手法は異なります。以下の5パターンを参考にしてください。

パターン① 毎月の収入を増やしたい → 一棟収益不動産がおすすめ

毎月の手残りキャッシュフローを確保したい場合は、一棟投資が最適です。 複数戸からの家賃収入により、安定したインカムゲインを目指せます。副業収入や将来の生活費補填として活用する方に向いています。

パターン② 大きな資産を長期で形成したい → 一棟収益不動産がおすすめ

土地付きの一棟資産は、建物の減価が進んでも土地が残ります。 規模の大きな資産を長期で持ち続けることで、将来の相続・事業承継・キャピタルゲインにつながります。

パターン③ 節税・税対策を主目的にしたい → 一棟収益不動産(または区分マンション)

高所得者が減価償却費を損益通算することで、所得税・住民税の負担軽減を狙う手法は一棟・区分ともに有効です。 ただし、一棟の場合は節税だけでなく毎月の手残りも得られるため、目的をより広くカバーできます。 節税効果は所得水準・物件規模・個人/法人のどちらで購入するかによって大きく異なるため、税理士への相談を推奨します。

パターン④ 万が一に備えた保険代わりにしたい → 一棟収益不動産(または区分マンション)

団体信用生命保険(団信)は区分マンションだけでなく、一棟収益不動産でも金融機関・ローン商品によっては付加可能です。 「一棟には団信がない」と思い込んで区分を選ぶ方が少なくありませんが、一棟でも保険機能を備えながら毎月の手残りも得られます。 どちらの場合も、ローン完済前に万が一のことがあればローン残高が消え、家族に無借金の収益不動産が残ります。

パターン⑤ まずは少額から不動産投資を試したい → 区分マンション投資が選択肢の一つ

自己資金が限られており、一棟投資の融資審査が難しい段階では、区分マンション投資が不動産投資の入口として活用されることがあります。 ただし、毎月のキャッシュフローへの期待は控えめにし、節税・保険・長期資産形成を目的とした位置づけで取り組むことが重要です。

税務戦略:個人購入と法人購入の違い

不動産投資の収益をより効率的に残すには、個人購入と法人購入のどちらで取得するかが重要です。

比較項目個人購入法人購入
所得税率累進課税(最大55%)法人税率(課税所得800万円以下:約25%、800万円超:最大約33%)
減価償却個人の所得と損益通算可法人の損金として計上
経費計上限定的役員報酬・交際費等の幅が広い
融資条件個人属性に依存法人の実績・決算内容も考慮
相続対策相続税評価額の圧縮に有効(※1)株式評価で対応可能(※2)
※1 税制改正により相続税評価額の圧縮効果は、相続開始日からさかのぼって5年以上所有していた不動産に限ることになりました。5年以内の場合には、不動産の購入価格の80%で評価されることが令和8年税制大綱にて公表されております。

※2 相続開始日からさかのぼって3年以内に取得したものについては、相続税評価額ではなく、実際の取引価格である時価で評価されてしまう点、注意が必要となります。取得時期によって別途細かい取り扱いがございますので、詳細が知りたい場合にはぜひともお問い合わせください。

どちらが有利かは、現在の年収・保有物件数・投資規模・将来の出口戦略によって異なります。 一律の正解はなく、個別の状況に応じた判断が必要です。

リブライフマーケティングでは、不動産大家専門の税理士と提携しています。 個人・法人それぞれの税務メリット・デメリットを踏まえた上で、最適な購入スキームをご提案します。 購入前の節税シミュレーションから確定申告サポートまで、ワンストップでご支援します。

リブライフマーケティングの3つの強み

強み① 管理費ゼロモデルで実質利回りを改善

一般的な賃貸管理会社は家賃収入の3〜5%を管理費として徴収します。 リブライフマーケティングでは、独自の「管理費ゼロモデル」を提供しており、この管理費コストをゼロにすることが可能です。

項目一般管理会社(管理費5%)リブライフ(管理費0%)
月間家賃収入100万円100万円
管理費▲5万円(年間60万円)0円
年間手残りの差+60万円


年間60万円の差は実質利回りにして約0.3〜0.6%の改善に相当します(物件規模・ローン条件により異なります)。 長期保有ほど積み上がるメリットは大きく、資産形成のスピードに直結します。

強み② 提携銀行多数による融資サポート

不動産投資の収益性は、融資条件(金利・返済期間・借入額)に大きく左右されます。 リブライフマーケティングは多数の金融機関と提携しており、お客様の属性・物件に合った融資条件を幅広く比較・提案します。 金利が0.5%異なるだけで、年間の返済額は数十万円単位で変わります。最適な融資条件を確保することが、長期的な収益安定の鍵です。

強み③ 不動産大家専門税理士との連携

減価償却の活用・個人/法人の選択・確定申告サポートまで、不動産大家専門の税理士が対応します。 節税効果を最大化しながら、適切な申告・税務管理をワンストップでサポートします。 購入前の節税シミュレーションも承りますので、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

一棟収益不動産と区分マンション投資、どちらを選ぶべきかは投資目的・自己資金・ライフプランによって異なります。

目的適した投資手法
毎月の収入を増やしたい一棟収益不動産
大きな資産を長期形成したい一棟収益不動産
節税・税対策を主目的にしたい一棟(または区分)
保険代わりの資産を持ちたい一棟(または区分)
少額から試したい区分マンション

一棟収益不動産は、収入増・資産形成・節税・保険のすべての目的に対応できる投資手法です。 「一棟には団信がつかない」「一棟は難しい」と思い込まず、ぜひ一度プロに相談してみることをおすすめします。 リブライフマーケティングでは、物件選びから融資・管理・税務・出口戦略まで、伴走型でサポートします。 まずはお気軽にお問い合わせください。

執筆・監修:株式会社リブライフマーケティング 編集部
株式会社リブライフマーケティングは、一棟収益不動産を活用した資産形成を支援する不動産会社です。都内・関東エリアを中心に、販売から融資支援、管理運用まで一貫したサポートを提供。
これまでに累計10,000件以上の一棟収益不動産の相談に対応し、ライフプランに寄り添う伴走型支援を大切にしています。
▶公式サイト:https://llm.co.jp

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